キャベツ:18〜20週目:収穫。割れたキャベツが甘くて辛い。無農薬で虫はどうなの。

遅れた収穫

2月、シェア畑の講習会にて、キャベツはもう収穫しましょう、と習いました。
2月も半ばを過ぎた頃でしたが、私のキャベツは1番ウネに丸々と鎮座していました。

新藍18週目
新藍18週目

あまり収穫が遅くなるとどんどん赤くなって硬くなって割れてしまう、とアドバイスをいただきました。
本来12月に収穫するものだからね、と。
既に収穫時期を過ぎ、赤くなっています。

天気予報をみると、あと数日は寒さが続いてくれそうです。
せっかくだから子供が来られる日に収穫させようと思っていたところ、1週間が過ぎ、2週間が過ぎ、、、

新藍20週目
新藍20週目

赤茶けが増えてしまいました。
外から触ってみたところ、やはり中も割れてしまっているような感触です。

その日は久しぶりに予定のない休日でしたが、子供らは、我々に暇などない、とでも言いたげに、忙しそうにゲームをしたりYouTubeを観たりしていましたので、遅ればせながら、私がひとりで収穫しました。

ハサミで根元を切ろうとしたところ、硬くて歯が立ちません。

キャベツの茎をハサミで切ろうとする

葉の柔らかさからは想像できませんが、茎は木の枝のように硬いです。

何かよい道具はないか、と農具置き場へ行ってみたところ、なにやら物騒な(?)物が色々あるのですが、使い方がわからない。
素人が初見の刃物を振り回すのも危ないかな、と思い、引き返しました。
そこで、道具に頼るのを諦め、引っこ抜くことにしました。

背筋力だけが頼りです。

キャベツを引っこ抜く

どうにかこうにか抜けました。
ずっしりと重く、こうして茎を握っていると立派な花束を持たされたような感じです。
何でしょうね、この誇らしい気持ち。

こんな、売っているような丸々としたキャベツを自分が作っているなんて、去年の今ごろは想像もしていませんでした。

冬越しキャベツの有様

帰宅して外葉を剥がしてみると、やはり、中が一部裂けていました。

どんどん剥がしていくと、中心も少し紫色が出ています。

健康なキャベツの中心が紫色になる

冬越しキャベツの味

柔らかそうなところをちぎって一口かじってみると、甘い!
とうもろこしを生でかじった味に似ていました。
子供も甘さに驚いていました。

収穫が遅れ、アントシアニンも増え、裂球させてしまった、ダメの典型のようなキャベツですが、寒さに十分当たったのがよかったのか、甘さの方は抜群でした。

調子に乗って、ざく切りにして生でバクバク食べていたところ、ん、キャベツ独特の辛さもあるね、ちょっと辛いかな、、、えっ結構辛い?辛っ、辛ああぁぁ!
と、急に、猛烈な辛味に襲われました。
飲み物を飲んでも全く薄まらない、ワサビのような性質の辛味で、舌と鼻がしばらくツーンとして涙が出てきたほどです。
キャベツにこれほどの辛味を感じたのは、初めてです。

調べてみると、キャベツはワサビと同じアブラナ科に属し、辛味成分「イソチオシアネート」が含まれているそうです。
なるほど腑に落ちました。

しかし、現代の大抵のキャベツは、品種改良されて、辛味は少なくなっているようです。
私のキャベツはたまたま辛く育ってしまったのかなんなのか分かりません。
健康な畑のおかげで、キャベツの生命力?が先祖返りしたのかな。

この辛味成分イソチオシアネートはキャベツ自身を守る役割のほか、抗炎症・抗酸化作用があり、国立がん研究センターによると、ヒトの様々な死亡リスクを低下させる効果もあるそうです。
辛くて参ったけれども、悪いものではないようです。

そんなわけで、残りのキャベツは浅漬けにしたり、炒め物にしたりして、辛味もなく美味しくいただきました。

無農薬野菜、虫が怖いけれど

ところで、無農薬の野菜というと虫が気になるところです。
キャベツというものは、市販のよく管理されたものでも、時々ギョッとするような出会いがあります。

私は虫が苦手なので、畑のキャベツもできれば現地で外葉も根っこも全て破棄してから家へ持ち帰りたかったですが、子供にキャベツの全容を見せたい気持ちが勝り、引っこ抜いたままを持ち帰りました。

子供に披露し終わり、恐る恐る外葉を剥がし、、、最初の1〜2枚は薄眼で虫がいないかチェックしながら処理していたのですが、、、

締まった球に到達したあたりで、ああこのキャベツは大丈夫だ、となんだか妙な安心感が湧いてきました。
苗の頃からずっと自分の目で見ていて、毎回虫がいないかビクビクしながらもチェックしてきたものですから、その時虫はいなかったし最後まで虫の痕もなかったのだから今もいないだろう、という信頼感でしょうかね。
市販の、プロの作った野菜にすら毎回ビクビクしている自分としては、とても不思議な感覚でした。
自分で作った野菜ほど素性が知れて信頼できるものはないですね。

紫色になった中心まで美味しくいただきましたが、結局、虫は一つもいませんでした。

隣のウネの、同じアブラナ科の大根やカブなどは同じように育てても虫にやられ続けていたのに、ほんの一歩ほど空けた場所のキャベツが終始無害だったのは、不思議です。
畑は地続きだから虫だってどこにでも大移動するのかと思っていたのですが、私が想像するより虫の活動範囲はずっと狭いのでしょうか。

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