注:もくじ3以降は心身症について触れています。具体的な症状の表現はなるべく避けましたが、苦手な方はご注意ください。
2度目の土づくり
4月初旬、夏野菜の植え付けに向けて、土作りを始めました。
大根と葉物野菜を片付けて、土を耕します。
これだけで汗だくです、、
堆肥(腐葉土・バーク堆肥)と肥料(牛ふん・鶏ふん・油かす)を指示量混ぜたら、
奥の手「型枠」をお借りして、畝立てします。
この木の枠があると、畝立てが簡単にできます。
型枠は畝の幅に合わせて6種類あります。
アドバイザーさんの手作りです。
型枠に土を集めて、表面の土の塊をほぐし、ならし板で平らにしたら、型枠をパカっと外します。
子どものお砂場遊びみたいで楽しいです。
このままだと角が崩れやすいので、少し整えます。
黒マルチを張ります。
できあがり。
マルチをピンと張るのが難しく、どうもたるんでしまいます。
型枠は、1/2畝バージョンもあります。
型枠がなくても畝立てはできますが、枠があると指定サイズピッタリに作るのが楽になります。
(測るのが一番面倒だったりするので)
このまましばらく寝かせてから、月末には夏野菜を植え付ける予定です。
いい土に育ってくれますように。
土づくりには時間と体力が必要
土作りの作業は、時間がかかるし体力もいるので、後の予定のない日にするようにしています。
半年前、初めて土作りを教えていただいた際は、午後から子供達を遊園地に連れて行く予定があったにも関わらず着手してしまい、途中でタイムオーバー&母子共々クタクタになってしまいました。
6平米の畑は、小さく見えて広かった。
畑をナメていました。
そのあと遊園地には行きましたが、子供達は元気でしたが母はくたばってました。
家庭菜園とパニック障害
畑に行った日の夜はよく眠れます。
太陽光を浴びて(がっつり紫外線対策していますが)、体を動かして(しゃがむ動作が多いので、自然とスクワットしている)、食べて、寝る、それだけのことですが調子がいいです。
私はパニック障害を持っていますが、現在は薬がなくてもなんとか日常生活を送れるようになりました。
家庭菜園は、園芸療法の真似事として始めましたが、自律神経を正すポイントがギュッと詰まっているように思います。
(ただ私は、医師の処方薬を飲んだ上で、カフェインをやめたりなど家庭菜園の他にも細々試行錯誤しましたので、今症状が落ち着いているのは畑のおかげばかりとは言えませんし、今も発作の前触れを感じることはゼロではありませんので、家庭菜園さえやれば必ずパニック障害がすっきり治まる、ということではもちろんないと思います。)
“なんちゃって園芸療法”としての家庭菜園
しかしながら、家庭菜園(園芸)は、他の療法と比較して安価で、時間的な自由が効くというのは良い点だと思います。
(本来の園芸療法は専門家の指導のもと行われるもので、家庭菜園は私が勝手に「園芸療法っぽいな」と考えて同列に挙げています。)
参考までに、我が家の近所で、薬物療法以外でパニック障害の治療をしている機関と家庭菜園とを比較してみました。
(表)とある街のパニック障害の治療機関(薬物療法以外)を家庭菜園と比較してみた
| 医療機関で臨床心理士による心理療法 | 個人のカウンセリングルーム |
自助グループ
|
整体(パニック障害の表記あり)
|
鍼灸(パニック障害の表記あり)
| ヨガ(自律神経失調症の表記あり) | 家庭菜園(シェア畑) |
料金 | 1回25〜50分¥3,000~¥5,000 | 1回60分〜無制限¥8,000〜¥30,000 | 無料? |
1回30~50分¥7,500
| 1回¥7,000 | 1回1時間15分¥3,000 | 月額¥8,900 |
通いやすさ | ○ 要予約(キャンセル料あり) | ○ 要予約(キャンセル料あり) | △ 日時固定 | ○ 要予約 | ○ 要予約 | △ 日時固定 | ◎ 予約不要・24時間年中無休 |
何によって治療されるか | 人 | 人 | 人(集団) | 人 | 人 | 人(集団) | 自然 |
治療の場としてのシェア畑、コスパは悪くない
家庭菜園は自宅や自治体の市民農園で出来るなら、もっと料金は節約できるでしょう。
私は虫が苦手で自宅での栽培が難しかったのと、初心者で右も左も分からなかったため、自宅から自転車で15分ほどの所にあり設備の整っている民間の貸し農園を選びました。
高いと言われるシェア畑の料金ですが、慢性疾患の治療の場の一つとして比較すると、通う頻度で換算した料金や通いやすさ、他の療法が指導者の能力や自分との相性によって治療効果に差が出ることへの不安なども考え併せると、そこまでべらぼうな金額には見えなくなってきます。
(新鮮な無農薬野菜のおまけ付き、畑でお会いする方々も老若男女皆様楽しんでいる雰囲気で、陽の気をいただいています。)
コストで言えば、畑を始めて以来とんぷく薬(抗不安薬)を飲む機会が無くなり、薬代もかからなくなりました。(他の療法でもこの結果になったかもしれないし、日にち薬だったかもしれません。)
貸し農園の利用料に公の補助金があったら、国の医療費削減に一役買うんじゃないでしょうか。緑化にもなるし、食糧危機も救うかもしれません(?)家庭菜園というと老後の趣味や子育て世代の食育と結びつけられがちですが、私のようなロスジェネ世代の隠れ引きこもりを太陽のもとへ誘い出す力もあると思います。基本“1人で黙々軽作業”系ですので。
最初の壁「予約」を乗り越えたら
貸し農園で家庭菜園を始めるにあたって、唯一困った点は、農園の見学や申し込み手続きが予約制だったことです。
予約した日時に指定場所へたどり着けるかどうか分からず、無料見学とはいえキャンセルの連絡をするのも心苦しいので、なかなか予約の電話ができませんでした。
ある日、受診のため外出できた時に、今なら行けるかも、と近くの農園へ勢いで当日予約をして、そのまま現地へ向かいました。
気構えが必要だったのはその時だけで、後は初日の「初回講習」が予約制でしたが、座学は申し込み手続きと同様屋外の休憩スペースで行われるため閉塞感?がないとわかったり、前回の申し込み手続きは行けた!という小さな自信、ダメだったら途中で帰ろう所詮趣味、と出かけました。屋外での講習会は、10月の風で資料がビュンビュン飛んで行ってしまうのを阻止することに必死だったのもよかったのか(?)つつがなく終えることができました。以上は講習の充実しているシェア畑の場合の流れですので、自治体の市民農園などはもう少しパニック持ちから見たスタートのハードルは低くなると思います。
後は、畑は24時間365日いつでも出入り自由なので、自分のペースで通っています。
今日は調子が悪くて行けないとなったところで誰にご迷惑をおかけするでもなく、私は一ヶ月ほど出られなかった時期がありましたが、作物は勝手に育ったり虫に食われたり、私の都合などおかまいなしに自然のままに変化していました。
行ける時に行って、放っといたら放っといたなりに育っていて、そういうのが自分にはちょうど良いと感じます。
畑ではあっという間に時間が過ぎます。畑に行けばなんやかんややることが細々見つかり、無心で作業しています。五感が刺激されて、適度に汗をかいて、たまに収穫の喜びがある、それでぐっすり眠れるなんて最高です。あとは畑の隣にスーパー銭湯でもあってくれたら言うことなし(?)
寝て、運動して、食べる、それだけ
テストステロンさんという筋トレの先生のツイートが↓こちら↓なのですが、
この病気をしてから、よく眠る、というのは万能薬だなあと実感しています。
私と同じように自律神経の暴走にお悩みの方へ、何かのご参考になりましたら幸いです。
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