アラフィフ主婦がプチ家出で新横浜プリンスホテルに泊まってみたら大変よかった。17年ぶりにおひとりさまで過ごす夜。

高校生と中学生の子を持つ神奈川県在住アラフィフ主婦です。
主婦になって17年、初めて家出を思い立ちました。

出発まで

行き先を決める

予算をかけるのも気が引けて、できれば素泊まり一泊¥5,000未満神奈川県内のホテルを探しました。
みなとみらい方面にも惹かれましたが、この予算だとどうなんだろう。
以前これよりいい予算で中華街あたりでとんでもないホテルに当たったことがトラウマで、家出をしてまでまた凹むのは嫌だなあと思い、みなとみらい方面は候補から外しました。

悩みに悩みましたが、初めての家出先は新横浜プリンスホテルに決めました。
新横浜プリンスホテルに決めた理由は、

●馴染みがあった
結婚前の顔合わせから七五三まで家族の節目で何度か日帰り利用して馴染みがあり、感じのよい場所だと知っていた。(宿泊したことはない)

●自宅から近かった
何かあってもすぐに帰れて安心。

という2点からでした。

プリンスホテルって値が張るのでは?と勝手に思っていましたが、楽天トラベルで探したところお得なプランを見つけました。

プチ家出への罪悪感

しかし、お得!コレダ!と思っても、最終的にポチるまでに何日もかかりました。。。
やっぱり来週にしようかなとか、平日と週末どちらが家族への影響が少ないかなとか考えているうちに、やっぱり今じゃないのかも、なんて先延ばしに。

けっきょく前日までうだうだ悩み、残り部屋数がわずかとなったのを見て、
「でもやっぱり家族全員が健康な今しかないわよね」と思い立ち。
意を決して、エイッと、決死の覚悟で、申込みボタンをタップしましたよ。
プチ家出への心理的ハードル、高すぎました。

家族へ伝える

土曜日に家族へ、
「母さん明日ちょっと新横浜プリンスで断食してくる。月曜日に帰る。」
と告げ、翌日曜日に家を出ました。
家族は「ハァ!?」という反応でした。

色々ツッコミどころはあったでしょうが、「断食してくる」という一点においては、私が最近ゆる糖質制限で少しだけですが成果が出ているのでその延長だと納得してくれたのではないでしょうか。(んなわけないか)
断食と一言でいったって今は色々ありますからね。
スマホ断食、肌断食、、、私の場合は家族断食ですよ。
家族だって母断食、してみる必要あるでしょうよ。

新横浜プリンスホテル

眺めがいい

一人分の旅行準備は超楽ちん。
日曜日のお昼前、バッグひとつで軽やかに電車に乗りこみました。

JR新横浜駅から公称徒歩2分、私の鈍足では徒歩5分のところに、円柱形でお馴染みの新横浜プリンスホテルがあります。

画像引用元:楽天トラベル

お昼の12:30すぎに到着しとりあえず荷物だけ預かっていただこうとフロントへ寄ると、チェックインは14:00からですが、なんともうお部屋に入れるとのこと。
わーい。

今回宿泊したのは、
「37階スカイビューダブル(16.9平米/禁煙)クイーンベッド162×203cm」

室内を撮り損ねました。
落ち着いた雰囲気です。

見晴らしのよい大きな窓。
窓辺には脚を投げ出してくつろげる長椅子。

地図アプリで調べてみると、このお部屋は横須賀方面に向いているようでした。
新横浜プリンスホテルは円柱形を生かして360°どのお部屋からも眺めがよく、近くに遮るものもないので、お部屋の向きによって様々な眺望を楽しめます。

しばし眺める。

眼下には東海道新幹線。

備品

室内にはミネラルウォーターが2本。

このミネラルウォーターは「南魚沼のおいしい湧き水 超軟水」だそうでおいしかったです。
棚には電気ケトルとアイスペール、粉末のほうじ茶・緑茶とグラス・カップ・マドラー。

バスルームのシャンプー類は安心のポーラ製。
使用後の写真でごめんなさい。
お部屋の備品はどれもこれもピシッときれいに揃えられており気持ちがよかったです。

一般的なアメニティは揃っていますが、このお部屋には化粧水やメイク落としなどスキンケア用品は置いてありませんでした。
レディースプランのお部屋ですとその辺はばっちりついてくるようです。

構造がいい

煮詰まっている時は無性にでっかい物を見たくなります。
新横浜プリンスホテルは円柱形ですが、内側から見上げるとこんなでした。

天井ないのね・・・中空構造だったのね・・・!
知らなかった。
贅沢だなあ。
私だったら(←何様か)天井に蓋をして屋上菜園にしてしまうところです。
ヘリポートにしたり洗濯物干場??にしたり、夏場の屋上ビアガーデンだって穴を塞げば広々使えてより多く集客できそうなものを、、、とは貧乏性の考えですね。
きっと何か意味があっての空洞なのでしょう。

新横浜プリンスホテルの竣工は1992年。
設計時はバブルの真っ只中でしょうか。
バブル期の豪華絢爛とは違いますが、ど素人の私から見るとある意味豪華絢爛以上に贅沢な造りです。

ちなみにここが青天井なおかげで内廊下が明るく、ホテルにありがちな「廊下がなんだか怖い現象」(わかります?)が軽減されています。

また、下を覗きこむと、どこまでも深い落とし穴のよう・・・

昔ネットで見た、すべすべした落とし穴?のショートフィルムを思い出しました。

Curve(血が苦手な方は閲覧注意です)

ぞぞぞ。

横浜散策に便利

新横浜プリンスホテルの構造を知りでっかい建造物見学欲(?)を満たされて、満足したので、そのままお部屋でまったりしてもよかったのですが、せっかくなので美しいものを見に横浜駅方面へお出かけしました。
新横浜駅はJR東海道新幹線JR横浜線横浜市営地下鉄ブルーラインが乗り入れており、ちょっと横浜散策するのに不便はありません。
みらい美術館で開催されていた「エミール・ガレ展」を見に行きました。

miraimuseum_galle

みらい美術館は歯科専門学校に併設されたこぢんまりとした美術館で、入り口を入ると学校のような歯医者さんのような懐かしい匂いがします。
この日は日曜日でしたが私以外にお客さんは1人だけで、ディスタンスを取ってゆっくりと鑑賞することができました。

みらい美術館
https://tsurumi-ikueikai.jp/miraimuseum/
(エミール・ガレ展は好評につき2021年8月8日(日)まで延長されています)

お籠もりの味方 プリンスペペ

満足して新横浜駅へ戻り、今晩のお楽しみを買いにホテルに隣接したショッピングモール「新横浜プリンスぺぺ」へ。

地下1階のスーパーマーケット「フードウェイ」は、生鮮品が安くて新鮮そのもの。
週末の料理が趣味な夫はここでしかお刺身を買いません。
夫は徒歩で行ける最寄りのスーパーには見向きもせず、毎週プリンスぺぺまでわざわざ電車で来ておいしいものを買って帰ってきます。
ワインや輸入物のチーズ、お惣菜も豊富でどれを選べばいいのかわからないほどです。

本当にどれを選べばいいのかわからない、、、。
たくさんの中から物を選ぶのって力が要ります。

この日の私の力不足で商品の波に疲れ、1階へ上がり、成城石井へ。
成城石井はいいです、ぎゅっとコンパクトにまとまっていて。
この中からだったらなんとか選べそうです。
そして美味しそうなものを食べ切れそうな分だけ購入し、温めるものは店内の電子レンジでチンして、3階のアロマブルームでいい香りの入浴剤を1包購入し、お部屋へ戻りました。

お部屋でのすごし方

(左上から)成城石井PBのサングリアとスパークリングワイン、瀬戸内レモン味れんこん天チップス、なめらかおぼろ豆腐、サーモンとチーズの生春巻きパクチー添え、3種のナチュラルチーズ&京鴨ナッツ、国産豚のジューシー焼売、え?こんな情報いらないって?でも最後まで読んでくれたそこのアナタありがとう

シャンパングラスとお皿はフロントへ電話してお借りすることができました。
食器類の大きさ、深さ、色々聞いてくださいました。
衛生的に1脚1枚ずつラップに包まれて、パリッとした格好のホテルマンさんがお部屋まで届けてくださいました。
カトラリー類もお借りできるそうですが、お店でいただいたものがあったのでそちらを使いました。

乾杯。
おいしい。
沁み渡ります。
普段飲まないので尚更。

外は梅雨の曇天。
時おり雷の前の轟?のようなものが聞こえたように思い、すわ新横浜の天空で大自然のスペクタクルショーが展開か?とワクワクしながら待ちましたが、その後雷神が暴れだすようなことはありませんでした。
大嵐の日の眺望はどんな感じなんだろ。

1本目が尽きた辺りでいったんお風呂。

アロマブルームで購入したこちらの入浴剤、優しい香りでその日の気分に合っていました。
ほろ酔いでバスタブに浸かって好きな香りにつつまれて。
幸せは新横浜にあったのか
近すぎて気づかなかったよ。

ただ、酔ってお風呂で寝たら危ないですね。
寝たら○ぬぞ、寝たら○ぬぞ、と己を叱咤しながらの入浴タイムでした。

旅行といえば大浴場や温泉のある宿を選んでいましたが、家族旅行ではなく一人旅だったらユニットバスで十分でした。
というか、大浴場へ行くためにいちいち身なりを整えて部屋から出る面倒がないし、入浴剤の数だけ何度でもお湯を入れ替えて香りを楽しめるし、万が一生理でも気兼ねがないので思い立った日にお泊まりできるし、プチ家出における部屋風呂はいいことづくめです。
調子に乗ってお風呂上がりに再度プリンスぺぺへ出向き、地下1階フィットケアデポで入浴剤を2包買い足しました。

就寝前と翌朝に使いました。
計3回お風呂に入りました。
もうお肌ツルツル(自分比)ですよ。

トップオブヨコハマ・バーラウンジ

酔いも醒めかけ、お風呂上がりのいい気分で42階トップオブヨコハマ・バーラウンジへ。

トップ オブ ヨコハマ バーラウンジ

神奈川県の特措法に基づくまん延防止等重点措置に係る実施方針により、この日はラストオーダーが19:00、閉店が20:00でした。
私が入店したのは18:30頃。
深い時間とはまた雰囲気が違ってとてもよかったです。
徹底した感染防止対策がなされており、静かでゆっくりと過ごせる店内、お客さんはアラフィフの私より少しご年配な感じの少人数連れがちらほら。
ソーシャル・ディスタンスどころの騒ぎではありません、私の周囲5mには空しかなかった。(適当)

分厚いドリンクメニューをパラパラめくっていると、女性バーテンダーさんがニコニコとやって来て好みを聞いてくださいました。
ショートで、フルーツ感のあるものをお願いすると、お酒は強目にしますか弱目にしますか、と聞かれたので、強目でお願いしました。
上の写真のパッションフルーツのショート・カクテルです。
デンファレが可憐で、パッションフルーツが爽やかで、梅雨の湿気った重苦しい空気をひととき忘れるようなおいしさでした。

しかしなんでしょう、さっきお部屋でいただいたスパークリングワインもそうでしたけど、今日は酔ったそばから醒めていく。

飲み干してしばらくすると、またバーテンダーさんが声をかけてくださいました。
ロングで、ラムベースで、甘ったるいものを、とお願いすると、ミルクを入れるか色は何色にするか等聞かれました。
色・・・?何がいいのかなあ、、、と迷っていると、
「お客様は・・・ピンクっぽい気がします。ピンク色はいかがでしょう。」とご提案をいただき、下のカクテルを作ってくださいました。

ラムベースに木苺のシロップが沈んだ、ちょっと炭酸の入った甘ったるくも爽やかなカクテルです。
よく混ぜてお召し上がりくださいとのことでした。

紙のストローでクラッシュアイスをカシャカシャかき混ぜながら、自分のどこからピンク色が発光していたのか考えていました。
こちらはオーセンティック・バーなのでそれなりの格好をしてきたつもりではありますが、その日の私の服の色はベージュと黒を基調としたドブネズミ調、私の体型は元寇の闘士のように強そうで、顔つきは生活にくたびれた初老のおばちゃんです。

まさか「お客様のイメージはこちらです」とドブ川色のカクテルに干し柿を添えて提供するわけにはいかないのでしょうけれども、それにしたってブルーでもグリーンでもなく、ピンクとは意外でした。

しかしながら、昼間のみらい美術館「エミール・ガレ展」でビビッときた作品を思い返してみると。
普段はこういう↓無彩色な感じのものが好きなのですが、

三美神文ランプ(みらい美術館)

この日はこんな作品↓や、

トランペットフラワー文花器(みらい美術館)

こんな作品↓に心を奪われていました。

「フランスの薔薇」大壺(みらい美術館)

この作品↑なんかは一見優雅で柔らかい雰囲気ですが、足元の薔薇の蕾の紅色が妙に生々しくて、そこだけ血液とか血管・臓器を連想してしまいました。

そんなふうな赤・ピンク系に惹かれる気分がどこかに炎立っていたのかな。
バーテンダーさんってすごいです。

深い時間の夜景も素敵ですが、夕暮れから刻々と色が変わる景色を眺めながら一人飲むのもよいものでした。

カクテルの感想を聞かれて、とってもキレイだしおいしいです、とお伝えすると、
「よかったです。ピンク色な感じがしたので・・・。」と。
バーテンダーさんという職業が尊いのか、それともこの笑顔の素敵なお姉さんが天性の熟女転がしなのか・・・。
この私めの!どの辺りに!その!色彩を!お感じになりましたでしょうか!!!と根掘り葉掘り聞いてみたい好奇心を抑えこむのには苦労しました。
黙って酔っとこ。
大人だもの。

お部屋に戻り、冷やしておいたサングリアで一杯。
ボーッと夜景を眺めたり、偶然連絡をくれた友人とひとときビデオ通話をしたり、泡泡にしたお風呂に浸かったり、そんなことをしているうちに夜が更けて、シモンズのクイーンベッドに潜りこみ、パリッと糊のかかったシーツの感触を楽しみ、眠くなったので寝ました。

もはや何を撮りたかったのか不明な図

楽しすぎました。

翌朝、3度目のバスタブにゆっくり浸かり、2階、朝食ブッフェ会場の「ケッヘル」へ。
チェックインの際に伺ったお話だと、平日の朝の混雑は7:00〜8:00がピークだそう。
なので8:00過ぎに向かいました。
おかげで特に混雑はありませんでした。

席からは新幹線の往来がよく見えました。

食べた、

食べた。

ホテルのオムレツってなんでこんなに美味しいんでしょうか。
あと、トマトジュースを美味しいと思ったのは人生初でした。(前夜のお酒のせいかな)
飲み物のグラスが、握ったら割れるんじゃないかという感じに薄くて好きでした。

持ち帰り用のカップにカモミールの熱いお茶を作ってお部屋に戻りました。

満足。

いい香りのお茶を飲み干して少しゆっくりしてから、お部屋を後にしました。
10:00にチェックアウト。
のんびり帰宅したとしても洗濯機を回し始めるのには遅すぎません。
プリンスぺぺのフードウェイで新鮮なお刺身をお土産に買って、家路につきました。

「近場へプチ家出」の効能

このプチ家出ではもっと色々な出来事があったような気がしていましたが、こうして書いて振り返ってみるとただただ甘いドリンクで糖分を補給してボケーっとしていただけだったことに気づき驚きました。(糖質制限どうした)
読書用に持ちこんだタブレットも満充電のまま持ち帰った次第です。

プチ家出によって何かが解決したのかと問われたら、当然ですが根本的なことは何も解決はしていないのです。
ただ私の場合ですが、誰にも気兼ねせず見たいものを見て食べたいものを食べてよく寝て、たっぷりと心身の充電ができたことで、狭い家の中で・ちっちゃい脳みその中でぐるぐる渦巻いていた思考の負のループ(?)をいったん断ち切れたような気がします。
心の余裕を取り戻せたというか、例えば心が極貧だった頃は100円盗られては泣いていたけれど心が富んだ今では100円ごときでは動じない、という感じ。(身近に窃盗犯はおりません)

それに、家族も思うところがあったのか、プチ家出後の態度はプチ家出前よりは改善したように思います。(でもこっちはおまけ程度に考えておいた方がいい)
その後は万能薬「日にち薬」のおかげもあり、また平穏な日常を送っています。

何かあったら一人で籠もれる心地よい場所がある、とわかったことも大きな収穫だと思います。
近場なら、またすぐ行けますしね。

おひとりさまのおこもりステイにおすすめ お得なプラン

今回、宿泊の予算は素泊まり¥5,000未満で探していたのですが、楽天トラベルで「館内利用券付き」というプランを見つけ、食事等を含めると実質素泊まり¥5,000よりもお得だったので選びました。

楽天の割引クーポンや当日のホテル独自のキャンペーン、プランに付いていた館内利用券を併用して、

1泊1名1室料金朝食料金(宿泊者通常¥2,700)、プリンスペペで購入した飲食物¥3,080 )、バーでカクテル2杯(通常¥4,100 サービス料・チャージ込)、お土産に購入したお刺身等¥2,000分、

以上すべての料金含めて ¥12,156(消費税・サービス料込) でした。

新横浜プリンスホテル 【館内利用券5000円付!】駐車場特典!近場旅プラン(朝食付き) スカイビューダブル【16.9平米/禁煙】36〜37階(davn)■禁煙 ■クイーンベッド:162×203(センチ) ■Wi-Fi完備(無料)

常設プランではないようなので、もし見つからなかったらごめんなさい。
家族へのお土産までフォローできてよかったです。
バーで飲まなければもっと節約できますが、トップオブヨコハマ・バーラウンジは女性一人でも入りやすいとてもいい雰囲気でしたので、一人バー初心者の方こそぜひ一度立ち寄ってみてほしいです。

新横浜プリンスホテルは、身構えるような超高級ホテルではないのに心地よいホスピタリティに溢れていて女性が一人で気楽に泊まるのにおすすめだと思いました。
女一人旅で安心・安全に泊まれるホテルをお探しの方や、今まさに煮詰まって家庭内で悶々としている奥様へ、私の体験が何かのお役に立てましたら幸いです。

おすすめしたいホテル

新横浜プリンスホテル(楽天トラベル)

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